地下鉄の西中島南方駅から東に300mほど、JRの高架をくぐって淀川区から東淀川区に入ったところに「浄土真宗 本願寺派 徳蔵寺」があります。そして、敷地の横に楠正成(くすのき まさしげ)首塚 があります。
現在の史跡の場所はこんな感じになっています。
《楠正成首塚》
「湊川合戦で討ち死にした正成の遺骨を奉持した落ち武者たちが、河内へ埋葬しようと当地まで来たところ落ち武者目当ての野盗の群れに襲われ、やむなく首級のみ仮埋して去り、そのままになったといわれている。
その場所は徳蔵寺本堂の西北にあった竹叢の辺りのだとのいい伝えがあって、江戸時代に崇乗という住職の折、そこを開き二箇の五輪塔を建て、阿字と座像を刻み供養した。
しかし戦災に遭い、戦後に訪れたときには、墓地に散乱して見るも無残なさまであった。その後保育園の経営、本堂の再建などで現在は所在も定かでない。」(大阪史蹟辞典)
楠正成の首級の扱いについては諸説があり、『太平記』によると、湊川の戦いで死亡した正成の首は、尊氏方が回収し、京都の六条河原に晒したとされています。そしてその後に遺族のもとに送られたとされる楠木正成首塚が大阪府河内長野市の観心寺にあるようです。
【楠正成首塚 徳蔵寺(大阪市東淀川区)】
所在地:大阪市東淀川区東中島1-5-5
最寄駅:地下鉄御堂筋線 西中島南方/阪急京都線 南方/JR新大阪駅(東口より線路沿い徒歩8分ほど)
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