1972年に千里中央にオープンした千里SELCY(セルシー)。
当時は、千里ニュータウン開発、第二次ベビーブームという時流とあいまって大変賑わっていたと思われるセルシー。
それから45年を経た現在のセルシーの現状を見てきました。
営業している店舗もまだありますが、やはり一般客の回流はあまり見られない感じです(たまたまかもしれませんが)。
セルシーの中央に位置する双頭のエレベーター。
セルシー上階から、上から広場及びせんちゅうパル方面を見下ろす。立地的には、近隣の住民の生活上の通路にもなっているので、人通りはありますが、やはりせんちゅうパル側が人の流れの主流になっている感じです。
まだ20年ほど前はミニ遊園地としてにぎわっていたセルシーの3Fにあるテラスの広場「ふれあい広場」は、2017年3月に閉鎖。そして柵を閉めて立ち入り禁止場所に。
高度成長期と子供たちの笑い声で賑わったと思われる広場も、いつの間にか遊園具は撤去され、現在は整備もされず荒れている感じがします。
草木が生い茂っているわけではありませんが、「夏草や兵どもが夢の跡」の心境です。
セルシーといえば、セルシー広場のイベントステージ。新人アイドルグループなどがイベントをすることでも有名な場所ですが、最近は実施しなくなりました。
この他、子供たちが中心のダンスや歌のコンテスト「セルシー ボーカル&ダンスコンテスト」も毎年定期的に実施されていましたが、それもついに2016年に終了しています。
セルシーの今後
セルシーは既存のテナントとの契約を更新しない方針を既に表明していますので、全テナントとの契約終了後、セルシーを大改修するか、撤去してエリアを再開発する方向で考えているものと推察されます。
ただし、現状のテナントの一部との間で契約期間の終了時期をめぐっての齟齬があるとの話もあり、全テナントの退去まではまだ数年かかるのでは?という見方もあります。
契約上の問題のため双方の話し合いなどにより決することになるかと思われますが、少なくと将来の方向が当局により明確に言明されるまで、セルシーは「営業継続中!」と「営業終了志向」の狭間で宙ぶらりな状況に置かれることになるでしょう。
【追記:2018/7】
2018年7月再度セルシーの現状を見てきましたので追記。
老朽化していた千里セルシーは、2018年6月18日に起きた大阪北部地震の影響を大きく受けたようで、安全のためセルシーの看板でもあったセルシー広場が閉鎖されてしまいました。
セルシーの建て替え方針が決定後も営業を続けていたセルシー内のルネサンスですが、やはり地震の影響を受けたようで7月現在営業できなくなっています。
2018年7月時点で営業しているセルシーのお店はこんな感じです。
北大阪急行の千里中央駅があるせんちゅうパルとつながっているセルシーの地下通路。
「みんなのセルシー営業中」とありますが、開いている店は減っておりやや哀愁感が(個人的感想です)。
ただ、地下街にあるたこ焼きの有名店「和楽路屋」さんは営業していましったよ。千里中央のたこ焼きファンには朗報ですね。
2021年、たこ焼きの和楽路屋さんは、せんちゅうパルの地下1F改札の隣の場所に移転して営業しています。
【追記】2019年5月ついに閉館
2019年5月31日、商業施設セルシーは、正式に閉館となりました。1972年の開業から47年間の営業ということでご苦労様としか言いようがありませんね。47年だとコンクリート建造物としてはまだ持ちそうにも思えますが、耐震基準の古い時代の建造のため、現在の基準では危険となったのかもしれません。
なお、営業中の店舗もそのほとんどが2019年秋ごろには営業を終了する予定のようです。
セルシー公式の閉店のお知らせ
http://www.selcy.co.jp/
【追記】2021年8月の現状
2021年8月時点のセルシー。未だ建物の解体などはされず、現状のまま残っている感じです。
2022年2月のセルシー
2022年2月のセルシーの写真。閉店から3年目ですが、まだ解体作業など手つかずで放置されている状態でした。
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